古い和風のお家でしたので、その雰囲気に合うよう面材には杉の突き板を使い、落ち着いた雰囲気のキッチンにしています。
最初にリフォーム前の様子をご紹介します。壁面に設置された、オープンタイプのI型キッチンです。キッチン前には出窓があるのですが、距離があるので開閉の動作がし難そうでした。
そこで、出窓下には奥行きの浅いカウンターを設置し収納部を確保すると同時に、窓の開閉がしやすいようにしました。そしてキッチンの配置は、コンロを壁面に(写真正面)、シンクはアイランド側に(写真右)に配置し、対面とすることで効率の良い家事動線も実現しました。
写真奥に写っているのが、壁面に設置した大型の収納です。
収納庫が設置されている壁面の裏側は階段になっており
リフォーム前は階段下に収納もありました。
けれども、中に収納しきれない物もたくさんあり
既存の収納部では少ないので、収納部を増やしたいとのご希望でした。
こちらが工事前の様子。柱横に見える扉が収納部だったのですが、十分なスペースではありませんでした。
そこで階段下収納をなくし、新たに設けたのが壁面いっぱいの大きな収納部です。W2440の天井高いっぱいに設置してますので、収納量はかなりの量です。
扉を開くと…収納の中にまた家具が!
こちらは以前よりお使いの食器棚なのですが
まだまだ使える状態でしたので、中に入れて使用されています。
中に入れてあるので、付いてあった扉は外しています。
もちろん将来、家具を処分した後には棚板を入れて使用することも可能です。
こちらは、シンク側の引き出しに入れた米びつ。檜材で製作しています。ふたの把手はキッチンとお揃いのタガヤサンを使っています。
面材に使った杉の突き板です。柾目がまっすぐ縦に通ってキレイです。 把手はタガヤサンを使い手掛りにしました。
杉の無垢板で作ったダイニングテーブル。今回のキッチンのメインともいうべき部分です。シンク側のカウンタートップにも杉板を使っているのですが、こちらの板はご主人様が持っておられた板。何かの時に使おうと置いておられたそうです。その板をカウンタートップにし、似たイメージの材を探しテーブルトップにしています。脚元は杉の突き板でマガジンラックを作りました。